今回は、マーク・カーランスキーの絵本『世界を動かした 塩の物語 SALT』を紹介します。この絵本は、塩の歴史をわかりやすく楽しく描いたもので、子どもから大人まで楽しめる一冊です。
基本情報
- 本のタイトル: 世界を動かした塩の物語
- 著者:マーク・カーランスキー 絵:S.Dシンドラー 訳:遠藤育枝
- 出版社:BL出版
- 発売日:2008/10/1
- 本のサイズ:24×28
- 本の長さ:48ページ
- 定価:1760円(税込)
マーク・カーランスキー:食文化と歴史に魅せられたノンフィクション作家
マーク・カーランスキーは、アメリカのノンフィクション作家で、歴史や食文化に関する本を多数執筆しています。
彼の代表作には、「塩」の世界史―歴史を動かした、小さな粒や鱈―世界を変えた魚の歴史などがあります。これらの本では、一つの物質や食材を通して、人類の文明や文化の変遷を描き出しています。
また、彼は子供向けの本も書いており、世界を動かした塩の物語は、塩の歴史をわかりやすく紹介した絵本です。
マーク・カーランスキーは、1948年にコネチカット州に生まれました。彼はコロンビア大学で演劇を学びましたが、卒業後はジャーナリストとして働き始めました。
彼はニューヨークやパリで様々な新聞や雑誌に寄稿しました。
1976年には、スペインのバスク地方で独立運動が激化する中、現地からレポートを送りました。
この経験は、彼の初めての本であるバスク人―欧州最古の民族とその国家の基となりました。
マーク・カーランスキーは、1997年に「塩」の世界史―歴史を動かした、小さな粒を出版しました。
この本は、塩が人類の生活や文化に与えた影響を紹介するとともに、塩が関係した歴史上の出来事や人物を紹介しています。この本は、世界的なベストセラーとなり、多くの賞を受賞しました。
マーク・カーランスキーは、「塩」の世界史―歴史を動かした、小さな粒に続いて、1999年に鱈―世界を変えた魚の歴史を出版しました。
この本では、鱈がヨーロッパやアメリカの歴史や経済に与えた影響や、鱈漁業が環境問題に直面している現状を描いています。この本もまた、世界的なベストセラーとなりました。
舞台は塩の世界:『世界を動かした塩の物語』の概要
まず、塩ってどんなものなのか、知っていますか?塩は、人間が食べる唯一の「石」だそうです。
海水や湖水から蒸発させたり、地中から掘り出したりして作られます。塩は、食べ物の味を引き出したり、保存したりするために使われます。でも、昔は塩はとても貴重なものでした。
塩がなければ、人間は生きていけないからです。
世界を動かした塩の物語』は、塩がどのようにして人類の歴史を変えてきたかを、時代や地域ごとに詳しく説明しています。
例えば、古代中国では、塩は貨幣として使われたり、税として徴収されたりしました。古代エジプトでは、塩はミイラ作りに必要なミイラ化剤として使われました。
中世ヨーロッパでは、塩は貴重な商品として取引され、塩の道や塩の都市が形成されました。
近代では、塩は産業革命や植民地主義や独立運動にも関係しました。
現代では、塩は健康や環境にも関係しています。
この本は、塩に関するさまざまなエピソードや逸話を豊富に紹介しながら、塩の歴史を楽しく読み解いていきます。塩は、私たちの日常に欠かせないものですが、その裏には驚くべき物語が隠されています。
『世界を動かした塩の物語』は、塩に新たな視点を与えてくれる本です。
最後に:『世界を動かした塩の物語』ソルトの魅力的な絵本の感想
『世界を動かした塩の物語』は、塩の重要性とその歴史的な影響を楽しく学べる素晴らしい絵本です。
大人も子どもも、塩に関心がある方や歴史や地理に興味がある方にとって、必読の一冊です。
絵本ならではの美しいイラストも魅力的で、読者は目で楽しみながら塩の物語に没頭することができます。
『世界を動かした塩の物語』は、塩の力と人類のつながりを深く感じさせてくれる一冊です。
ぜひ手に取って、塩の歴史と文化に触れてみてください。
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