ベテラン声優・加藤みどりさんの現在の年齢は？

加藤みどり 年齢と経歴を詳しく解説

加藤みどりさんは、1939年11月15日に東京都で生まれました。血液型はO型。さそり座。

現在84歳であり、長年にわたり日本の声優、女優、ナレーターとして活躍してきました。

彼女のキャリアは非常に多岐にわたり、特にアニメ『サザエさん』の主人公フグ田サザエ役で広く知られています。

加藤みどりさんは東京都立豊多摩高等学校を卒業後、松竹音楽舞踊学校に進みましたが、本来は新派の女優を目指していました。

その後、1959年にNHK俳優養成所に移り、1960年にテレビドラマ『天使の部屋』でデビューしました。

これを皮切りに、彼女の俳優業が本格化します。

加藤みどりさんはその後、声優業にも進出し、『おそ松くん』や『魔法使いサリー』といった人気作品で主要キャラクターを担当しました。

特に注目すべきは、1969年に始まったテレビアニメ『サザエさん』で、彼女が主人公サザエの声を演じ続けていることです。

これは現在まで続く非常に長いキャリアであり、2019年には「テレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じた最長期間」としてギネス世界記録にも認定されました。

さらに、彼女は声優だけでなく、ナレーションや独り芝居など幅広い分野で活躍しており、その多才さと努力が現在の地位を築いています。

主な経歴一覧

サザエさんの声優はいつから？

加藤みどりさんが『サザエさん』の主人公であるフグ田サザエ役を演じ始めたのは、1969年10月5日からです。

このアニメは日本の家庭を描いた国民的な作品であり、放送開始から一貫して加藤さんがサザエの声を担当しています。

当初、加藤みどりさんは1クール（約3か月間）の短期間で終わると予想していましたが、番組は非常に人気を集め、その後も放送が続きました。

『サザエさん』は現在も放送が続いており、加藤さんは50年以上にわたって同じ役を演じ続けています。

この長期間にわたる演技は、声優としての高い技術と、役に対する深い理解の結果と言えるでしょう。

また、加藤さんがサザエ役に選ばれたのは、彼女の持つ明るく元気な声質がサザエというキャラクターに非常にマッチしていたためです。

プロデューサーの判断により、彼女がこの役を担うことになり、それが現在の長寿番組としての『サザエさん』を支え続けている要因の一つとなっています。

加藤みどりの現在の活動と家族構成

家族構成について

加藤みどりさんは、1965年にNHK国際局で勤務していた男性と結婚しました。

夫は東京大学文学部を卒業し、その後NHKでプロデューサーとして働いており、穏やかで温和な性格の持ち主として知られています。

夫婦間の子供についての詳細は公表されておらず、加藤さんの家族構成に関しては多くのことが明らかになっていません。

しかしながら、1996年に加藤さんは夫の協力を得て個人事務所「伊藤事務所」を設立し、夫がその代表を務めました。この事務所は、2019年4月に夫の体調が悪化したため解散することになりました。

現在、加藤さんは夫と二人で生活を共にしており、公私にわたってお互いを支え合う関係を築いてきたようです。

長年にわたり築いてきたこの絆は、彼女のキャリアを支える大きな力となっています。

健康意識と長寿の秘訣

加藤みどりさんは、現在84歳という年齢にもかかわらず、現役で活動を続けている日本を代表する声優です。

彼女がこれほどまでに長く元気に活躍し続けられている理由には、健康意識と徹底した体調管理が大きく関係しています。

まず、加藤さんが長年にわたって「サザエさん」の役を務めている背景には、日々の声の維持と発声トレーニングがあります。

収録前には、長唄や義太夫などの発声練習を行い、さらに30分間の童謡歌唱で声のコンディションを整えることを欠かしません。

これらの積み重ねが、彼女の若々しい声と安定した演技を支えているのです。

また、加藤さんは自身の健康にも高い意識を持っており、定期的に健康チェックを行っています。

高齢になってからも、医者から「その声は病人の声ではない」と言われたエピソードは、彼女の健康管理が非常にうまくいっている証拠といえるでしょう。

さらに、加藤さんは規則正しい生活、適度な運動、そして前向きな姿勢を保つことを心がけています。

仕事に対する情熱も彼女のエネルギーの源です。これらは、彼女が数々のインタビューやテレビ番組で語っている健康の秘訣であり、多くの人々にとっての模範となっています。

加藤みどりさんが常に笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを忘れないことも、長寿の秘訣の一つです。

無理をせず、自分のペースで日々を過ごすことで、84歳にして現役を続けられる活力を維持しています。

これらの姿勢は、同世代の方々や後進の声優たちにとっても大いに学ぶべき点と言えるでしょう。

受賞歴を振り返る

加藤みどりさんは、長年にわたる声優活動を通じて、数々の栄誉ある賞を受賞してきました。

その受賞歴は、彼女の卓越した才能と努力が広く認められていることを示しています。

まず、2003年には、テレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』でのナレーションが大きな話題を呼び、その象徴的なフレーズ「なんということでしょう!」が流行語となりました。

この功績が評価され、新語・流行語大賞のトップテンに「ビフォーアフター」として選ばれ、加藤さんは番組を代表して受賞されました。

2011年には、アニメ『サザエさん』での功績が認められ、第7回東京アニメアワード功労賞を受賞しました。

この賞は、永井一郎さん、麻生美代子さん、貴家堂子さんと共に受賞したもので、長年にわたってアニメ業界に多大な貢献をしてきたことが評価されました。

さらに、2015年には、日本女性放送者懇談会の45周年を記念して放送ウーマン賞の特別賞が贈られました。

これは、加藤さんが女性として、そして放送業界の一員としての業績が特に顕著であったことを称えるものでした。

そして、加藤みどりさんのキャリアの中でも特に顕著な功績として、2019年11月にギネス世界記録に認定されたことが挙げられます。

加藤さんは、アニメ『サザエさん』でフグ田サザエ役を50年以上にわたり演じ続けたことで、「同一のアニメ作品のキャラクターを最も長く演じた声優」として、世界的にその名を刻みました。

また、2012年には皇室主催の園遊会に招待されるなど、その功績は日本国内外で広く認められています。

これらの受賞歴は、加藤みどりさんが声優としてだけでなく、日本の文化を支える存在として多くの人々に影響を与え続けていることを証明しています。

加藤みどりに関する興味深いエピソード集

加藤みどりさんは、日本の声優業界で長年活躍し、多くのエピソードを持つ人物です。

ここでは、彼女のキャリアにまつわる興味深いエピソードをいくつかご紹介します。

サザエさんのオーディション

加藤みどりさんは、アニメ『サザエさん』のオーディションに参加した際、当初は磯野カツオ役を希望していました。

しかし、音響監督の岡本知さんが彼女をサザエ役に推薦し、プロデューサーの松本美樹さんも加藤さんの「能天気な明るさ」がサザエのイメージにぴったりだと感じたため、サザエ役に抜擢されました。

この抜擢が、加藤みどりさんの代表作となり、彼女のキャリアを決定づけることとなります。

初回放送後のショックと再起

『サザエさん』の初回放送後、加藤さんは視聴者からの批判にショックを受け、降板を申し出たことがありました。

しかし、プロデューサーの松本美樹さんから「原作者の長谷川町子先生があなたの声を認めている」という言葉を受け、思いとどまります。

このエピソードは、加藤さんが長年サザエ役を続ける上での大きな支えとなりました。

視覚障害者からのファンレター

ラジオ番組『お茶のひととき』でパーソナリティを務めていた際、加藤さんは視覚障害者から「あなたの声は明るくて素晴らしい」とのファンレターを受け取りました。

この手紙がきっかけで、共演者の若山弦蔵さんから声優業に関する指導を受け、加藤さんにとって大きな転機となりました。

若山さんから学んだことは、加藤さんの声優としてのプロ意識を形成する重要な要素となりました。

長谷川町子先生との出会い

アニメ『サザエさん』の原作者である長谷川町子先生と初めて会った際、加藤さんは気軽に声をかけましたが、周囲のスタッフは驚いたそうです。

通常、原作者と声優が直接話す機会はあまりないため、これは特別な出来事でした。

長谷川町子先生は優しく応じてくれ、この出来事は加藤さんにとっても印象深いものとなりました。

「なんということでしょう！」の流行

加藤みどりさんは、テレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』のナレーションを担当し、その中で発した「なんということでしょう！」というフレーズが大変な話題を呼びました。

このフレーズは番組の象徴的な言い回しとして広く知られるようになり、加藤さんの声が多くの視聴者に親しまれるきっかけとなりました。

また、この言葉は2003年の新語・流行語大賞のトップテンに選ばれ、加藤さんは番組を代表して授賞式に出席しています。

共演者との絆

長年にわたり『サザエさん』の声優陣として共演してきた高橋和枝さん（2代目カツオ役）が1999年に亡くなった際、加藤みどりさんは大きなショックを受けました。

一時は声優を辞めたいと考えたほどでしたが、タラちゃん役の貴家堂子さんからの激励によって立ち直り、サザエ役を続けることができました。

この出来事は、加藤さんにとって特に印象深いものとなっています。

永井一郎さんとの思い出

波平役の永井一郎さんとは長い間共演しており、加藤さんにとっても特別な存在でした。

永井さんが2014年に急逝した際、加藤さんは深い悲しみに包まれましたが、その後のアフレコ現場では、後輩たちを励ましながら自分の役を全うしました。

これは、彼女がプロとしての意識を強く持っている証と言えるでしょう。

健康と声の維持

加藤さんは、84歳という年齢にもかかわらず、現在も現役で活躍しています。

その秘訣は、声のコンディションを維持するための発声練習や健康管理にあります。

収録前には、長唄や義太夫などの発声練習を行い、30分の童謡歌唱で声を整えることを欠かしません。

医師から「その声は病人の声ではない」と言われたエピソードもあり、彼女の健康管理がいかに成功しているかを物語っています。

競馬への情熱

加藤みどりさんは競馬が大好きで、テレビ東京の『私と馬』という番組を持っていたこともあります。

また、日本初の女性競馬レポーターとしても活躍し、競馬実況中継にゲスト出演することもありました。

その際には、自身の競馬知識を交えた陽気なトークで視聴者を楽しませています。

宮内庁主催の園遊会

2012年、加藤みどりさんは皇室主催の園遊会に招待され、当時の天皇陛下（現・上皇陛下）と謁見する機会を得ました。

この際、加藤さんは「サザエでございます」と自己紹介し、天皇陛下も笑顔で応じられたというエピソードがあります。

これは、加藤さんの存在がいかに広く認知されているかを示すものです。

あわせて読みたい

サザエさん 声優 変わってない人と歴代声優一覧でわかる変遷 サザエさんの声優さん変わってない人誰？ この記事では、長寿アニメ「サザエさん」の声優陣に焦点を当て、特に「変わっていない人」に注目して解説します。 時代ととも…

まとめ：加藤みどりの年齢とサザエさん50年の歴史

• 加藤みどりは1939年11月15日生まれで、現在84歳
• 東京都出身で、声優、女優、ナレーターとして活躍
• 1969年からフグ田サザエ役を担当し、50年以上演じ続けている
• 初代プロデューサーからサザエ役を任され、現在まで一貫して出演
• 2019年に「同一アニメキャラクターを最も長く演じた声優」としてギネス認定
• 「サザエさん」のオーディションは軽い気持ちで受けたが合格
• 初代プロデューサーの説得で、他のアニメ出演をセーブすることを決意
• 初期の収録では、ベテラン声優たちが加藤をサポートした
• 1999年にカツオ役の高橋和枝の死去に大きなショックを受けた
• 2020年まで「劇的ビフォーアフター」のナレーターを担当
• 「なんということでしょう」の名文句で流行語大賞に選ばれた
• 若山弦蔵から声優としての心構えを学んだ
• 競馬好きで、日本初の女性競馬レポーターとしても活動
• 健康維持に努め、現在も声の衰えを感じさせない
• 主な代表キャラクターは、おそ松＠おそ松くん、カンちゃん＠ハクション大魔王