温泉の歴史を簡単に解説:日本と世界の有名温泉を探る旅

温泉は、古くから人々に愛されてきた文化の一つです。

その起源は、世界各地で確認されており、それぞれの地域で独特の文化が発展してきました。

日本においても、温泉は古くから湯治場として親しまれ、健康増進やリラックス効果を求めて多くの人に利用されています。

本記事では、世界と日本の温泉歴史を紐解き、温泉文化の起源、それぞれの地域における特色、効能などを徹底解説します。

温泉の歴史を知ることで、温泉をより深く楽しむことができるでしょう。

記事のポイント

  • 世界各地の温泉歴史を紹介
  • 日本の温泉歴史を解説
  • 世界各地の温泉を探る
  • 旅の計画に役立つ温泉情報満載

温泉好きの方、歴史に興味のある方、旅の計画を立てている方、ぜひ最後までご覧ください!

温泉歴史:その起源と発展

温泉はいつから始まったのか?

温泉の起源は、明らかではありません。

しかし、列島の豊富な地下水と火山活動によって、古くから温泉が湧き出ていたと考えられています。

温泉の始まり国はどこですか?

温泉の起源は、世界各地で確認されており、特定の国を起源とするのは難しいです。

古代ギリシャやローマでも温泉が利用されており、浴場施設が建設されていました。

これらの温泉は、医療や社交の場として利用されていたようです。

温泉を初めて作った人は誰ですか?


温泉を初めて作った人が誰であるかは、残念ながら明確な答えはありません。

温泉は自然に湧き出るものなので、特定の人物が作ったというよりも、人々は自然に湧き出る温泉を発見し、利用し始めたと考えられます。

古代の人々は、温泉を神の賜物と考え、医療や宗教的な儀式などに利用していたようです。

その後、時代とともに温泉の利用方法は変化し、現在では健康増進やリラックス効果を求めて多くの人に利用されています。

日本の温泉歴史

温泉利用の始まり

縄文時代:貝塚から温泉を利用した土器が見つかっています。

寺院・僧坊と温泉

奈良時代以降、仏教の伝来とともに、寺院や僧坊に温泉施設が設けられるようになりました。

僧侶たちは、温泉を修行の一環として利用し、清めや健康維持に役立てていました。

武士の湯治(とうじ)
湯治は、温泉の効能と自然の治癒力を利用して、心身の健康増進を目的とした日本の伝統的な習慣です

鎌倉時代になると、武士の間で湯治(とうじ)が盛んになりました。

戦で傷ついた体を癒すために温泉を訪れ、温泉療養の効果を実感した武士たちは、湯治場を積極的に利用しました。

湯治場と戦

戦国時代になると、湯治場は戦乱の影響を受け、一時衰退しました。

しかし、江戸時代になると再び活発化し、庶民の間でも温泉が広く利用されるようになりました。

庶民の温泉利用

江戸時代に入ると、交通網の整備が進み、湯治場への訪問がより容易になりました。

同時に、温泉が庶民にとっての娯楽施設としても人気を博し、数多くの湯治場がにぎわいを見せました。。

交通網の発達と湯治場

江戸時代には、東海道や中山道などの主要街道沿いに多くの湯治場が発展しました。

旅人たちは、旅の疲れを癒すために温泉を利用し、湯治場を旅の目的地の一つとしていました。

西洋文化の影響

明治時代になると、西洋文化の影響を受け、温泉旅館やホテルが建設されました。

また、温泉の効能に関する研究が進み、温泉療法が確立されました。

温泉の歴史:世界における起源と発展

温泉は、世界各地で古くから親しまれてきた文化であり、それぞれの地域で独特の文化が発展してきました。

古代文明における温泉

古代ギリシャやローマでは、温泉が医療や社交の場として利用されていました。

浴場施設が建設され、人々は温泉を健康増進やリラックス効果のために利用していました。

アジアにおける温泉

日本や中国では、温泉が古くから湯治場として親しまれてきました。

日本では弥生時代の遺跡から温泉利用の痕跡が発見されており、中国では秦始皇帝が温泉を愛好していたという記録があります。

ヨーロッパにおける温泉

中世ヨーロッパでは、温泉は教会や修道院によって管理されていました。

温泉は病気の治療や療養のために利用されました。

近代・現代における温泉

19世紀になると、ヨーロッパで温泉療法が盛んになり、多くの温泉地がリゾート地として発展しました。

現代では、世界各地で温泉が健康増進や観光目的で利用されています。

世界の温泉:地域別詳細解説

アジア

中国

  • 雲南省 (温泉王国): 中国南西部に位置します。 この地域の温泉は無色無臭で、常温43度のアルカリ性単純泉低緩和温泉です。関節・筋肉・リュウマチ・神経痛運動障害また外傷の両方に適した良質の温泉とされています。
  • 重慶市 (温泉之都): 中国南西部にあります。重慶の温泉は地下1800メートルから汲み上げられており、源泉は54℃あります。泉質は硫酸質で、効能としては代謝を改善し、肌や神経系糖尿病等の疾患に良いとされています。
  • 貴州省 (黔中温泉之鄉): 中国南西部にある省で、美肌効果疲労回復効果が期待できる様々な泉質の温泉があります。
  • 広東省 (嶺南温泉之鄉): 中国南東部の省で、豊富な湯量と多様な泉質の温泉で、筋肉の緊張緩和や血行促進という効果が期待できます。
  • 広州市 (従化温泉): 従化温泉はソーダ温泉であり、ラドン、ナトリウム、カリウム、カルシウム、プロトアクチニウムなどの多種の成分を含んでいます。関節炎と皮膚病、高血圧、神経痛などの疾病に対して治療効果があり、温泉の水は飲むことができます。

台湾

  • 台北市 (北投温泉): 日本統治時代に開発され、豊富な湯量と多様な泉質(白濁硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉)で知られています。こちらの温泉の鉄硫黄泉は、鉄分が豊富に含まれています。疲労回復、腰痛、神経痛、リウマチなどの改善に効果が期待できます。また、皮膚病や痛風、筋肉痛を和らげる効果もあります。
  • 宜蘭県 (礁渓温泉): 台湾屈指の温泉地で、無色透明の炭酸水素塩泉が特徴。皮膚病や胃腸病に効能があるとされています。また、美肌効果や疲労回復効果もあり、肌がすべすべになるため女性にも人気が高いです
  • 新北市 (烏来温泉): 豊富な湯量と多様な泉質(アルカリ性単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉)を楽しめ、台北からのアクセスが良い人気スポットです。こちらの温泉の炭酸水素ナトリウム泉は、血行が促進されることにより新陳代謝が活発になり、疲労回復、冷え性、肩こりの緩和などに効果があるといわれています。また、体の芯から温まるため湯冷めしにくく、肌もすべすべになります。
  • 新北市 (金山温泉): 北投温泉から車で約30分の位置にあり、豊富な湯量と多様な泉質(白濁硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉)が楽しめるスポットです。

韓国

  • 釜山 (海雲台温泉): 韓国南東部に位置し、美しいビーチ沿いのリゾート気分で温泉を楽しめます。この温泉は海水の影響でナトリウムの含有率が高く、塩素イオンも多いのが特徴です。リウマチ、腰痛、皮膚病、関節炎などに効能があるとされています。また、ラジウム温泉は関節痛、神経痛、顔面神経痛、高血圧、細胞再生、糖尿病、リウマチなどに効果があります。
  • 忠清南道 (論山温泉): 韓国中部にある歴史ある温泉地で、消化器系の病状や皮膚疾患に効果があるとされています。
  • 京畿道 (利川温泉): ソウルから約1時間の位置にあり、利川温泉は無色、無臭、無味の単純泉で、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、マグネシウムなどが豊富に含まれています。特にナトリウムが多く含まれているため、慢性湿疹をはじめ各種皮膚病、神経痛、婦人病、目の病気などに良いとされています。
  • 大田広域市 (儒城温泉): ソウルから車で約2時間の自然豊かな環境で、: 儒城温泉は弱アルカリ性の単純ラジウム泉で、皮膚美容はもちろん、リューマチ、神経痛などに効能があるとされています。

ヨーロッパ

イタリア

イタリアは温泉地が200か所程度あり、世界で2位の温泉大国とされています。

  • トスカーナ州 (テルメ・ディ・サトゥルニア): 世界遺産にも登録されている美しい景観で知られます。この温泉地は、皮膚疾患呼吸器系の病状に効果があるとされています。また、37.5°Cの天然温泉から湧き出る水は、サーマルプランクトンとして知られる特定の元素の存在のおかげで、皮膚だけでなく消化器官にも良いと考えられています。
  • トスカーナ州 (テルメ・ディ・モンテカティーニ): ローマ時代から知られる温泉地で、消化器系や肝臓の病状に効果があるとされる温泉。また、便秘や高血圧などにも良いとされています。様々な泉質の温泉があります。
  • ヴェネト州 (テルメ・ディ・ボーリオ): 美しい湖畔の景観が特徴の温泉地で、リウマチや筋肉痛に効果があるとされる温泉。様々な温泉施設やスパ施設があります。

フランス

  • フランス中部 (ヴィシー): 古くからローマ時代から知られる温泉地で、消化器系の病状や皮膚疾患に効果があるとされています。ナポレオン3世によって建設された美しい温泉施設も多く残されており、フランス国内でも有数の温泉地として人気があります。
  • フランス南東部 (エクスレバン): アルプスの山々に囲まれた美しい景観が特徴の温泉地で、リウマチや筋肉痛に効果があるとされています。ローマ時代の遺跡が残る温泉施設もあります。

ドイツ

バーデンバーデンはドイツ南部に位置する美しい温泉地で、その歴史はローマ時代にまでさかのぼります。

  • 特徴: バーデンバーデンの温泉は地下2kmから汲み上げられており、ドイツでも随一のミネラル含有量 (3000mg/1L)を誇っています。また、温度は32〜68度と幅広く、豊富な湯量が特徴です。
  • 効能: バーデンバーデンの温泉は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉」で、ミネラル栄養成分が豊富で抗酸化効果があります。これにより、ペスト菌感染による酸化ストレスで疲弊した体を療養するのに最適な天然温泉とされています。また、心臓系、呼吸器官系、筋肉、関節、お肌に良いとされ、血液の循環や新陳代謝にも良いとされています。
Photo of Kaiser Friedrich Therme, Wiesbaden, public domain, uploaded by Mju1975 on hu.wikipedia, January 5, 2008.

北アメリカ

アメリカ合衆国


アーカンソー州のホットスプリングス

  • アメリカの数少ない温泉街で、ネイティブ・アメリカンの湯治場として使われてきました。
  • ヨーロッパ人がアメリカ大陸に足を踏み入れる以前から、ネイティブ・アメリカンの湯治場として使われてきた。
  • 1832年には、アンドリュー・ジャクソン大統領がアメリカで初めての政府認定保護地区(後の国立公園となる制度)として認定し、1921年には正式に合衆国国立公園に指定されました。
  • バスハウスでは、当時のヨーロッパ式設備とサービスを今でも体験することができます。

コロラド州のグレンウッドスプリングス

  • 温泉が豊富なこの地には、世界最大のミネラル温泉プールを擁するグレンウッド・ホット・スプリングス・リゾート(Glenwood Hot Springs Resort)をはじめとする温泉で、心身ともにリフレッシュしたいと考える観光客がほとんどです。
  • ヤンパ・ベイパー・ケーブス(Yampah Vapor Caves)で地下に入ると、それまでに経験したことのない天然蒸気風呂を体験できます。
  • アイアン・マウンテン・ホット・スプリングス(Iron Mountain Hot Springs)では、ロッキー山脈に囲まれたコロラド川沿いに、温泉水をひいた16ヵ所の浴場が階段状に並んでいます。
  • この地の温泉は、薬効成分と美肌効果で有名です。数分つかると、身体に違いを感じます。
Hot Springs National Park, Central Ave, Hot Springs, AR, USA UnsplashSamantha Beatyが撮影した写真

世界の中の日本の温泉

日本には、非常に多くの温泉が存在します。

正確な数は、新たに源泉が発見されたり、既存の温泉が廃止されたりすることで変動しますが、環境省の報告によると、日本には約3,000の温泉地があり、源泉の数は約27,000とされています。

これは、日本が世界有数の温泉国であることを示しています。

地質学的に活発な地域であるため、多種多様な泉質を持つ温泉が全国各地に広がっています。

日本の温泉はその多様性と豊富な歴史で知られており、各温泉地には独自の魅力があります。以下に示す温泉地は、その代表例です。

熱海温泉(静岡県)

熱海温泉は、静岡県熱海市に位置する温泉地で、日本の三大温泉の一つとされています。

その歴史は1200年前にまで遡り、江戸時代には徳川家康が家臣とともに訪れ逗留した記録が残っています。

熱海温泉は、全国でも有数の湯量を誇り、夏冬の花火大会も有名です。主な温泉成分は塩化物泉で、観光名所として日本一早咲きの梅が美しい熱海梅園、断崖に広がる景勝地錦ヶ浦、MOA美術館、お宮の松、初島などがあります。

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

伊東温泉(静岡県)

伊東温泉は、静岡県伊東市に位置する温泉地で、その歴史は平安時代にまで遡ります。

全国の温泉地統計調査で、総源泉数、宿泊施設数ともに常に上位に入ることで知られています。

伊東温泉の泉質は主に単純泉と弱食塩泉で、刺激が少なく肌にやさしいため、多くの方が楽しむことができます。

また、毎分約32,000リットルの湧出量を誇る全国第3位の湧出量を持つ温泉地で、豊富な湯量と25~68℃という泉温を生かし、源泉かけ流しのお湯を提供している宿もあります

慢性リュウマチ、神経痛、婦人病、胃腸病、疲労回復

箱根湯本温泉(神奈川県)

箱根湯本温泉は、神奈川県箱根町に位置する温泉地で、東京から最も近い温泉場として親しまれています。

その歴史は1200年前の奈良時代にまで遡り、箱根温泉郷の中でも最も古い温泉地とされています。

箱根湯本温泉は、箱根の玄関口ともよばれ、箱根温泉郷で一番大きい温泉街とも言われています。

箱根湯本温泉周辺には、多くの宿泊施設や飲食店、お土産店があり、連日多くの観光客で賑わっています。

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、くじき、慢性消火器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

湯河原温泉(神奈川県)

湯河原温泉は、万葉集にも詠まれた、日本の古湯の一つです。

湯河原温泉は、神奈川県足柄下郡湯河原町に位置する温泉地で、箱根と熱海の間に広がっています。

その泉質は単純泉、弱食塩泉、石膏泉で、泉温は30℃~88℃となっています。

江戸時代には湯治場として栄え、今でも多くの人々がその効能を求めて訪れます。

湯河原温泉は、「横浜から60分の温泉街」として知られ、四季折々のハイキングコース、観光スポット、足湯や日帰り温泉、宿泊施設などが楽しめます

切り傷、打撲、外傷、神経痛、腰痛、婦人病。また、皮膚病、筋肉痛、リューマチ、神経痛、冷え性なども効能とされています

鬼怒川温泉(栃木県)

鬼怒川温泉は、栃木県日光市の鬼怒川地区に位置する温泉地で、江戸時代に発見され、当時は日光詣の僧侶や大名のみが入ることを許されたという由緒正しき温泉です。

明治以降に一般開放されてからは多くの観光客が訪れ、鬼怒川渓谷沿いには旅館やホテルが建ち並ぶ関東有数の大型温泉地として発展しました。

泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や五十肩、疲労回復や健康増進に良いとされており、無味無臭でくせがなく、肌にも優しいため、多くの方がお楽しみ頂ける温泉です

神経痛やリウマチ、運動神経障害や神経マヒなどの神経系に効果のある温泉

ふるさと納税 栃木県日光市

草津温泉(群馬県)

草津温泉は、群馬県吾津郡草津町に位置する温泉地で、日本三名泉の一つとされています。

その泉質はアルカリ性単純泉で、無色透明でほのかな香りがあり、なめらかな肌触りが特徴です。

入浴すると身体が大変温まり血行が良くなるので、疲労回復や健康増進に効果があるため「健康の湯」といわれています。

  • 草津温泉は酸性・含硫黄・硫化水素型の泉質で、神経痛や消化器病などの効能があります。
  • 特に万代鉱の温泉のPHは1.70ほどと強酸性の温泉で、入ると少しピリピリするような肌触りがあります。
  • 強酸性のお湯は殺菌効果とピーリング効果もあり、肌の表面にある古い角質を柔らかくして溶かしてくれますので、昔から慢性的な皮膚病などの治療にも使われてきました。
  • 草津温泉では良質な温泉を将来にわたって安定供給するため、温泉の集中管理システムを導入しており、すべての加盟旅館で同じ泉質の源泉にご入浴いただけます

白骨温泉(長野県)

白骨温泉は、長野県松本市に位置する温泉地で、北アルプスの乗鞍岳の東側山腹に湧き出ています。

その存在は鎌倉時代にまで遡り、数百年の歴史を持つ名湯とされています。

白骨温泉は、深い樹林と湯川渓谷に囲まれた野趣あふれる季節を肌で感じる温泉地で、大正二年には長編小説中に白骨の地を「五彩絢爛(けんらん)たる絶景」と称賛され全国に知らせることとなりました。

  • 白骨温泉は「3日入れば、3年風邪をひかない」とも伝わる、霊泉的効能の高い温泉です。
  • 乳白色のお湯はお肌にやさしい弱酸性で、通常、乳白色の温泉は強酸性のため、ぴりぴりチクチクとお肌に強い刺激があることが多いのです。
  • 硫黄と炭酸成分が多く、血管を拡張しカラダをぽかぽかと温めます。
  • とくに胃腸病に効果があり、その他内臓疾患、神経性ストレスなどにも高い効果を持ちます

白骨温泉にある炭酸カルシウムが堆積して出来た墳湯丘と球状の石灰華は「日本温泉地域自然資産」となっています。

下呂温泉(岐阜県)

下呂温泉は、岐阜県に位置する日本でも有数の温泉地で、日本三名泉の一つとされています。

その泉質はアルカリ性単純泉で、無色透明でほのかな香りがあり、なめらかな肌触りが特徴です。

入浴すると身体が大変温まり血行が良くなるので、疲労回復や健康増進に効果があるため「健康の湯」といわれています。

また、pH値9以上というアルカリ性特有の石鹸効果により、ツルツルした肌ざわりといわれ「美人の湯」とも呼ばれています。

下呂温泉では良質な温泉を将来にわたって安定供給するため、温泉の集中管理システムを導入しており、すべての加盟旅館で同じ泉質の源泉にご入浴いただけます。

リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復

城崎温泉(兵庫県)

城崎温泉は、1,400年以上の歴史を持ち、特に「七湯めぐり」

城崎温泉は、兵庫県豊岡市に位置する温泉地で、その歴史は約1300年前にまで遡ります。

城崎温泉街には「7つの外湯(公衆浴場)」があり、「七湯めぐり」で知られる温泉地です。

  • 城崎温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、神経痛、筋肉痛、うちみ、慢性消化器病、痔病、疲労回復などに効能があります。
  • また、「飲泉」の場合は、萎縮性胃炎、便秘の改善効果が期待されます。

道後温泉(愛媛県)

道後温泉は、愛媛県松山市に位置する日本でも有数の温泉地で、日本三古湯の一つとされています。

その存在は古代から知られ、万葉集にも詠まれています。

道後温泉本館は、保存修理工事中ですが、「霊の湯」は営業しています。

令和6年7月11日(木曜日)から全館営業を再開します。

道後温泉本館は、日本最古といわれる道後温泉のシンボルで、「神の湯」に代表される温泉施設です。

また、道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」や「椿の湯」など、さまざまな温泉施設があります。

これらの施設は、それぞれ異なる泉質のお湯が楽しめ、湯めぐりをすることができます

神経痛、リウマチ、胃腸病、皮膚病、痛風、貧血

別府温泉郷(大分県)

別府温泉郷は、大分県別府市に位置する日本でも有数の温泉地です。

別府市内には「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉郷があり、それぞれ異なる泉質を楽しむことができます。

  • 別府温泉郷は、約2300の源泉をもち、毎分約8万7360リットルと全国第1位の湧出量を誇ります。
  • 別府の温泉地帯は「浜脇温泉」「別府温泉」「亀川温泉」「観海寺温泉」「堀田温泉」「明礬温泉」「鉄輪温泉」「柴石温泉」の8つのエリアに分かれていて、「別府八湯」と呼ばれています。
  • 別府温泉の代表的な泉質は「単純温泉」と「塩化物泉」。
  • 「単純温泉」はリラクゼーション作用が大きく、不眠症やうつ状態などの改善に効果効能があるといわれています。
  • 「塩化物泉」は、保湿・血行促進・ホルモンの働きの促進・殺菌効果があり、飲泉することで消化器病・便秘症などの改善につながるとされています。

黒川温泉(熊本県)

黒川温泉は、熊本県阿蘇郡南小国町に位置する温泉地です。

緑豊かな山々に囲まれた三十軒の旅館が集まり、季節ごとに美しく表情を変える景観と、豊富な泉質を堪能いただく露天風呂の湯巡りが楽しめます。

  • 黒川温泉には7種類の泉質があります:弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、ナトリウム塩化物泉、硫酸塩泉、ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)、含鉄泉。
  • 弱酸性単純泉は疲労回復やストレス解消に効果があります。
  • 弱アルカリ性単純泉は肌の古い角質をピーリングする作用があり、くすんだ肌を透明感のある肌へと導くのに役立ちます。
  • 硫黄泉はデトックス効果が高く、ニキビなどの皮膚疾患や関節痛などの改善に期待できます。
  • ナトリウム塩化物泉は保温効果が高く、とても湯冷めしにくいです。
  • 硫酸塩泉は血管を拡張する作用があり、血液の循環を良くするために浸かると良い効果を望めます。
  • ナトリウム炭酸水素塩泉は肌を柔らかくする作用があり、皮脂や皮膚から出る分泌物を乳化させる働きもあるので、石鹸を使ったかのような洗浄力があります。
  • 含鉄泉は貧血の方に効果を発揮してくれる温泉です。

登別温泉(北海道)

登別温泉は、北海道に位置する日本でも有数の温泉地です。

豊富な湯量と9種類ものバラエティー豊かな泉質の温泉が楽しめることから、「温泉のデパート」とも呼ばれています。

登別温泉は、硫黄泉、食塩泉、鉄泉、酸性鉄泉、緑ばん泉、芒硝泉、重曹泉など多種多様な泉質を楽しむことができます。

  • 登別温泉には9種類の泉質があります:酸性泉、硫黄泉、含鉄泉、炭酸水素塩泉、芒硝泉(硫酸塩泉)、食塩泉、含アルミニウム泉(ミョウバン泉)、ラジウム泉、緑バン泉。
  • 硫黄泉は毛細血管や冠状動脈を拡張させる働きがあり、慢性気管支炎や動脈硬化に効きます。また、解毒作用もあり、慢性皮膚病などにも良いとされています。
  • 食塩泉は保温効果が高く、神経痛や腰痛、冷え性に良いお湯です。
  • 含鉄泉は疲労回復効果が絶大とされています。
  • 酸性泉は殺菌力が強く慢性の皮膚病に効果的です。
  • 緑バン泉は慢性湿疹・水虫・更年期障害などに効果的です。
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世界の温泉の歴史:まとめ

  • 温泉は火山活動が盛んな地域で自然に沸き出していた
  • 歴史的文献により古代から温泉が利用されていたことが明らか
  • 「古事記」「日本書紀」に温泉の記述あり
  • 「日本三古湯」に道後温泉、白浜温泉、有馬温泉が挙げられる
  • 平安時代の「万葉集」にも多くの温泉地が登場
  • 温泉は神聖なものとして崇められ、病気治療に利用された
  • 戦国時代には入浴の習慣が広まり、温泉街が形成され始める
  • 江戸時代に温泉ブームが到来し、湯治客は湯税を支払う
  • 明治時代に掘削技術が発展し、多くの温泉が活用されるようになる
  • 温泉は日本の重要な観光資源となり、技術の進歩で利用が拡大
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