銀座には多くのアンテナショップが点在していますが、「まるごと高知」はその中でも特別な存在感を放っています。店舗の入り口には、高知県の英雄である坂本龍馬さんの銅像が迎えてくれます。この銅像は、訪れる人々に高知の歴史と文化を感じさせてくれるだけでなく、ショップの特徴を象徴しています。
今回、私はこのショップで見つけた4つの塩に焦点を当ててレビューをお届けします。どのような特徴や味わいがあるのか、一緒に見ていきましょう。
まるごと高知とは?
「まるごと高知」は、高知県の魅力を東京都中央区銀座に届けるアンテナショップです。この店舗は、高知県の美味しい食材や観光情報を発信する場として、多くの人々に愛されています。
基本情報:
- 店名: まるごと高知
- 電話: 03-3538-4365
- 住所: 東京都中央区銀座1-3-13オーブプレミア
- アクセス:
- 東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅3番出口からすぐ
- JR有楽町駅から徒歩4分
- 東京メトロ銀座駅から徒歩7分
- 営業時間: 10:30〜19:00
- 定休日: なし
- 公式ホームページ: まるごと高知公式サイト
店舗の特徴:
- 酒の取り揃え: 高知県内の全酒蔵からのお酒を豊富に取り揃えています。また、「ためし酒コーナー」では、有料で試飲することができます。
- レストラン: 「TOSA DININ おきゃく」では、四万十鶏の特製メニューを楽しむことができます。
- 高知の魅力: 物産品の販売だけでなく、高知の文化や観光情報などを発信しています。
さらに、大阪市の「あべのハルカス」には期間限定で「まるごと高知inあべのハルカス」がオープンしています。こちらの店舗にも高知名物の四万十ウナギや酒など約400種類が並び、高知県の文化や観光を紹介するコーナーも設けられています。
高知の自然が生んだ4つの塩:選りすぐりを紹介
土佐の塩丸(粗粒)
「土佐の塩丸」は、高知県産の天日海塩ブランドとして知られています。この塩は特別な製法で作られており、満潮時に汲み上げた海水を、火力を一切使わず、太陽と風だけで結晶化させています。この製法は高知の自然との共生を大切にしており、夏場では約1カ月、冬場では2カ月以上の時間をかけて製造されています。
粗めの粒度を持つ「二代目・土佐の塩丸(白丸)」は、その美しい見た目と食感から、鰹の塩タタキや焼き肉、天ぷらのつけ塩などにおすすめされています。一方、「初代・土佐の塩丸」は、そのまろやかで深い味わいから、天然の塩味をしっかりと感じることができます。
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漁師町ソルト
「漁師町ソルト」は、高知県中土佐町の豊かな自然を感じることができる完全天日塩のブランドです。この塩は、太陽光と地元の清らかな海水のみを使用して製造されています。製造過程は独特で、太陽熱が60℃以上になると、2~3ヶ月の間、手作業で混ぜながら結晶を形成します。この手間ひまかけた製法の結果、特徴的な「あらくれ塩粒」が生まれます。
中土佐町は、四百年以上の歴史を持つ鰹の一本釣り漁で知られる漁師の町。この町の伝統と自然を背景に、「漁師町ソルト」は真の海の味を追求しています。この塩は、カツオのタタキだけでなく、フルーツやアイスクリームなど、さまざまな食材のうまみを引き出すことができます。
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マリンゴールドの塩
地球は大部分が水で覆われており、海は多くの生命を育む源となっています。その中でも、深海から採取される海洋深層水は、独特の特性を持つことで知られています。マリンゴールドは、この海洋深層水を利用した商品として知られ、その中でも特に飲料水としての評価が高いです。
この海洋深層水を使用して作られる「マリンゴールドの塩」は、豊富な栄養分を含みながらも、まろやかな味わいが特徴です。製造過程では、遠赤外線乾燥機を使用することで、品質の向上を図っています。また、元となる海水は汚染の心配が少ないエリアから採取されているため、安全性も確保されています。
深海の恵みを日常の食卓に取り入れることで、新しい食の体験を楽しむことができる「マリンゴールドの塩」。その特性と背景を知ることで、さらにその価値を感じることができるでしょう。
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いごてつの天日塩
「いごてつの天日塩」は、高知県黒潮町の清らかな海水を原料として、太陽と風の力だけを利用してゆっくりと結晶化させた天日塩のブランドです。この製法は、夏場には1~2週間、冬場には3~4週間という時間をかけて、毎日の手もみ作業を通じて海水を結晶化させています。この手間ひまをかけた製法のおかげで、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を豊富に含んだ、旨み深い塩が完成します。
ブランド名「いごてつ」は、土佐弁で「こだわりを持った人」を意味する「いごっそう」から名付けられました。この名前は、浜田哲男さんが持つ塩作りへの強いこだわりを表しています。浜田さんは、自然との対話を大切にしながら、最適な状態を見極めて塩を作り上げています。
高知県では、この「いごてつの天日塩」を使用して、カツオのたたきを「塩タタキ」として楽しむ文化があります。厚切りのカツオのたたきに、この塩をたっぷりと振りかけ、薬味を添えて食べることで、そのまろやかな味わいを堪能することができます。
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丸ごと高知で見つけた!まるで宝石のような食感、旨み深い高知の塩
今回購入した4つの塩は、一般的な塩とは一線を画すザクザクとした食感を持っています。それは、まるで金平糖を噛み砕いた瞬間のような爽快感。しかし、その食感とは裏腹に、キリッとしたしょっぱさや苦味は感じられず、代わりに深い旨みが口の中に広がります。これらの塩は、高知の自然と職人の技が生み出す、まさに「食の宝石」とも言える逸品です。皆さんも、この特別な塩を手に取り、その魅力をぜひ味わってみてください。