島根館 日比谷で発見!島根の知られざる塩の魅力

塩は、料理の基本中の基本であり、その一振り一振りには多くの物語が詰まっています。特に、地域ごとにその製法や特性が異なる日本の塩は、その多様性と深みに驚かされます。

今回は、東京・日比谷に位置する「日比谷しまね館」で見つけた、島根県産の2つの特別な塩、浜田産藻塩と海士乃塩にスポットを当てます。

これらの塩は、島根県の自然環境と伝統的な製法が生んだ、まさに「地域の結晶」です。それぞれの塩が持つ独自の風味と特性を通じて、島根の知られざる塩の魅力に迫ります。さあ、この美味しい探求の旅に一緒に出かけましょう。


島根館 日比谷:島根の魅力が詰まった東京のオアシス

日比谷しまね館は、島根県のアンテナショップとして、かつては東京・日本橋で16年間にわたり島根県の情報を発信してきました。2020年4月には、東京・有楽町の複合商業施設「日比谷シャンテ」地下1階に移転し、リニューアルオープンを果たしました。

新店舗のコンセプトは「島根とのご縁を結ぶ場所」。その象徴として、ロゴマークには出雲、石見、隠岐地方を表す3つの円がデザインされています。店内装には、石州瓦や来待石などの県産材を使用し、島根らしさを演出しています。

現在、店内では島根県全域から約1,000種類もの食品をはじめとする多様なアイテムが販売されています。特産品を使用したカフェメニューを提供する「ご縁カフェ」や、地元事業者が直接対面販売を行う「ご縁ステージ」も設けられています。さらに、観光案内や移住相談に対応する専属の職員も配置されています。

これらの取り組みにより、日比谷しまね館は島根県の情報発信拠点として活動しており、今後も多くの人々に島根県へのインバウンド促進のための情報発信施設として利用されることが期待されています。

  • 住所:東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷シャンテ地下1階
  • 営業時間:月曜日から日曜日までの11:00から20:00まで
  • 最寄り駅:JR山手線の「有楽町駅」、日比谷口から徒歩5分
  • 日比谷しまね館公式サイト

浜守の藻塩と海士乃塩

浜守の藻塩(荒):浜田市の海の恵みを凝縮した塩

浜守の藻塩(荒)は、島根県浜田市の海水から作られた無添加の藻塩です。この塩は、ミネラルが豊富に含まれており、その製造過程で「カジメ」という海藻が一緒に煮られます。カジメは、アワビやサザエが好んで食べる海藻で、この海藻からの成分が藻塩に含まれるため、藻塩は若干褐色になり、ほんのりとした甘みが感じられます。

[table id=8 /]

商品情報

名称食塩
原材料名海水(島根県浜田市)、海藻(カジメ)
内容量100g
432円税込

浜守の塩公式サイト

食レポ:浜守の藻塩(荒)で味わう、海の恵みの究極の旨み

浜守の藻塩(荒)は、その見た目からして特別な存在感を放っています。粒は荒く、グレーパープルの独特の色合いが美しく、キラキラとした結晶が目を引きます。口に含むと、その独特の旨みがじわじわと広がり、一度味わうとクセになる美味しさがあります。特に海産物との相性が抜群で、この塩一つで料理の風味が格段に高まることを実感できます。

海士乃塩:隠岐の島から届く天然の美味しさ

海士乃塩は、島根県隠岐郡海士町の保々見湾の海水を使用して作られる天然塩です。この海水は特別なもので、環境省が選定した日本名水百選「天川の水」が注ぎ込む清らかな海域から採取されます。

製造工程は独特で、まず保々見湾の海水をくみ上げ、濃縮棟で海水を濃縮します。この濃縮棟には大量の竹枝が吊るされており、海風に当てながら海水を竹枝に何回も這わせることで、海水を蒸発させています。次に、島内の薪を使って昔ながらの方法で海水を煮詰め、一定量の塩が精製できたところで、にがりを分離させます。最後に、精製した海士乃塩を天日干し棟で乾燥させ、季節により乾燥時間を調整しながら適度に乾燥させます。最後に異物などのチェックを行い、パック詰めしたら完成です。

この海士乃塩は、その製造過程からもわかるように、自然と手間ひまをかけて作られる逸品です。その結果、独特の風味とミネラルを含んだ高品質な塩が生まれます。

[table id=9 /]

商品情報

名称食塩
原材料名海水(海士町保々見湾沖)
内容量200g
998円税込

海士乃塩公式サイト

食レポ:海士乃塩で味わう、まろやかな旨みとご飯の甘みの絶妙なハーモニー

海士乃塩は、しっとりとした白色が特徴のお塩です。一口含むと、最初にはガツンとした塩味が感じられますが、その後に続くまろやかな旨みが心地よく広がります。特に、この塩を使って作ったしおおむすびは、ご飯の甘みとの絶妙なコラボレーションを楽しむ最良の方法です。そのまろやかな旨みが、ご飯の甘みを引き立て、一口ごとにそのハーモニーを感じることができます。

島根館 日比谷で見つけたお塩の魅力: おわりに

日比谷しまね館でのこの塩の発見旅は、単なる味覚の冒険以上のものでした。

浜守の藻塩も海士乃塩も、それぞれが島根の自然の恵みと職人の情熱を体現しています。

これらの塩を使うことで、日常の料理が一層豊かな風味と物語を纏うようになります。

島根の魅力を詰め込んだこれらの塩は、私たちの食卓に新たな発見と喜びをもたらしてくれることでしょう。

今回の訪問を通じて、私たちは食材一つ一つに込められた地域の文化や歴史を再発見し、その価値を深く理解する機会を得ました。

日比谷しまね館での体験は、まさに島根との新たなご縁を結ぶ貴重な時間となりました。

皆さんも是非、日比谷しまね館を訪れて、島根の豊かな味わいを探求してみてください。

きっと、あなたの料理観が変わる、忘れられない味の体験が待っています。

sekainoshio

This website uses cookies.