塩の楽園:戸越銀座のsolcoで味わう究極の塩

塩は単なる調味料ではありません。それは料理の魂、食文化の歴史、そして人々の生活に深く根ざした存在です。しかし、この普遍的な成分がどれほど多面的で魅力的であるかを真に理解するには、特別な場所へ足を運ぶ必要があります。その名も「solco」、東京・戸越銀座にある塩専門店です。

この店は、塩に関するすべてを極めようとする人々にとっての楽園。店内に一歩足を踏み入れると、世界各地から厳選された塩が美しいディスプレイで迎えてくれます。海塩、岩塩、湖塩、ここでは塩の可能性が無限に広がっています。

この記事では、solcoでの私の体験を共有し、この驚くべき店で何ができるのか、どのような塩があるのか、そしてそれがどのように私たちの料理や生活に影響を与えるのかを探求します。さあ、一緒に塩の楽園を旅しましょう。

solco とは

この情報はsolcoの公式ホームページから引用しています。

店舗情報

住所:
〒142-0042 東京都品川区豊町1-3-13 1F
電話番号:
03-6426-8101
営業時間:
12:00-18:00
定休日:
毎週月火(祝日の場合は営業)、年末年始、臨時休業有
支払い方法:
各種クレジットカード、交通系電子マネー、QRコード決済利用可
公式ホームページ:
http://www.solco.co/

概要

solcoは、東京品川の戸越銀座商店街に位置する、国内外の個性的な塩40種類以上を取り扱う専門店です。2014年12月にオープンして以来、多くの塩愛好者を魅了しています。

コンセプト

solcoの活動の根底には、「カラダを海に」という哲学があります。この哲学は、塩が海のエキスであり、海のミネラルを豊富に含んでいることから、人々がそのミネラルを取り込むことで、健康的な生活を送ることができるという考えに基づいています。

商品とサービス

店内では、海塩、岩塩、湖塩など、多種多様な塩が販売されています。それぞれの塩には、産地、作り手の思い、製造方法、結晶、色、大きさ、成分、匂いなどが異なり、その多様性が人々を引きつけます。

solcoは、塩の多様性とその健康への影響を深く探求する場所です。店の哲学と多種多様な商品が、塩に新しい価値をもたらしています。

solco の魅力

以下の情報はsolcoの公式ホームページから引用しています。

塩のテイスティング体験

solcoでは、店内で40種類以上の塩のテイスティングが可能です。これによって、訪れた人々は塩の微妙な違いや多様性を実際に体験し、自分の好みに合った塩を見つけることができます。

ソルトコーディネーターからの詳しい説明

店のオーナーでありソルトコーディネーターの田中園子さんが、塩の産地や製造過程、使い方について詳しく説明してくれます。

KODAWARI

ボトルのこだわり

solcoは培養試験管を使用したスタイリッシュなボトルにこだわっています。これによって、塩の個性が際立ちます。

塩のこだわり

店内では、色、結晶の形、香り、味など、それぞれに個性的な塩を40種類以上取り扱っています。また、塩に関するストーリーを記載したカードも提供されています。

店舗内装のこだわり

店内はシンプルでスタイリッシュ、モダンかつレトロなデザインになっています。この微妙なミックス具合が、solcoの独特の雰囲気を形作っています。

私が実際にテイスティングして購入したお塩さんたち

※塩の説明はsolcoの公式ホームページから引用しています

選んだ塩の特徴

深層深海ハマネ焼塩

【solco限定!】024 深層海塩ハマネ 焼塩

TokyoHamane roasted

伊豆大島で最初に塩を作りはじめたのは、言わずと知れた「海の精」。その「海の精」の塩田を設計した阪本氏(現Ohshima Ocean Salt)から塩田制作を教わり、特徴的な塩を作ろうと、ボーリングして噴火の溶岩層(玄武岩)で自然にろ過された地下300mの海水をくみ上げ、製塩を2008年から開始した三間氏。24時間稼働のネット式塩田を使って天日で濃縮、その後、低温の平釜でじっくり結晶させていきます。こうして母なる海、浜の根という意味が込められたハマネができあがります。 

ハマネの特徴は、なんといっても使っている海水。じかに海水をくみ上げたのではなく、玄武岩で透明にろ過されていること、そして内陸からの地下水も加わっていること。肉に混ぜると水分保持力、うま味保持力等が高いと言われます。この塩をさらに鍋に入れて手を動かしながら焼いた焼塩は、今まで食べたどの焼塩とも違う、一段突き抜けた気品のあるうまさです。

私の印象 だし汁が少し入っているかにかんじられ、塩味のあとに甘旨味を感じます。

勝浦塩新月の煌

【NEW】033 勝浦塩新月の煌

ChibaShingetsu

solcoでは初めて、新月の塩です!
寒流と暖流がぶつかるエリアで魚が集まるのは「海がおいしい」から。だからそこの海水で作った塩はおいしいに違いない!とずっと探し求めていた千葉県勝浦の塩。

見つけたときは鳥肌が立ち、訪ねてまず海水を飲んでうまい!と叫び、もう一度飲んでしまうほどでした。

サーフィンで世界中の海を味わってきた俳優の田井氏が、ダントツおいしかった勝浦の鵜原理想郷の海水で塩を作り始めてわずか半年たらず。

2022年に完成した勝浦塩は、満月と新月の日のそれぞれ満潮時の海水を使っています。どちらもそれぞれに味わい深く、食材に使った時の違いを楽しむのも楽しいのです。

solcoで扱う「新月の煌(きらめき)」は、「満月の刻」よりマグネシウムが少なめでカルシウムが多いのが特徴。カルシウムは普通の塩よりも非常に多く、まろやかさとコクがあり、魚などさっぱりしたものに合わせやすいですが、ぜひ色々試してみてください。

私の印象 初めはくっきりシャープなうまさがきてあっという間に消えていく不思議な感じがしました。

ハワイアンシーソルトアラエア

205 ハワイアンシーソルトアラエア

Hawaii Alaea

アラエアとは、ハワイ周辺の海底で採取される火山の赤土で、これを長時間煎ってハワイの海水塩を加えて作られていますので、アラエア由来の鉄分、マグネシウム、カルシウム等のミネラル分も含まれています。

ハワイの伝統料理に欠かせない塩で、とてもあでやかな赤みがかったオレンジ色は、料理にコントラストを与えてくれますし、土由来の甘みと、土の香りが楽しめます。

私の印象 粒状なのでしっかりと塩味が感じられ、グリル料理にいいなと思いました。

ヒマラヤブラックソルト

400 ヒマラヤブラックソルト

TibetBlack Salt

世界一標高の高い山々、ヒマラヤ山脈は、ネパール、インド、パキスタン、チベットにまたがっています。この一帯には岩塩層が広がり、様々な種類の岩塩が採取されています。ネパールやチベット側で採掘されるブラックソルトは、塊の状態では黒い色をしているため、そう呼ばれますが、砕いて粉にすると、きれいな紅色になります。
長い年月を経てマグマにより高温の熱で焼成されたブラックソルトは、イオウを多く含むのが特徴で、食材に振りかけて水分と合わせると、温泉卵の香りが立ちのぼります。

卵料理にはもちろん、お菓子にも塩自体の甘みが相乗効果となり、意外に合います。
また、食材に振りかけてからしばらく時間が経つと、面白いことが起こるので、ぜひ、実験してみてください。

私の印象 本当だ!温泉たまごの味がする。これはゆで卵をたべる機会が増えるぞと思いました。

ヒマラヤイエローソルト

【NEW】409 ヒマラヤイエローソルト

PakistanHimalaya Yellow

アジアの5つの国をまたがった形で存在するヒマラヤ山脈。そこで産出される岩塩は、色によって種類がわけられ、ホワイト、ピンク、ブラックが有名ですが、パキスタンではイエローの岩塩も採掘されています。産出量が少ないためあまり出回ることがない希少な岩塩です。
 

粉状にすると淡いピンクイエローになるこの塩は、他のどの色のヒマラヤ岩塩とも味が違います。さわやかさがあります。これは鉄なのか、カリウムなのかと考えても、これらのミネラル含有量もそれほど多くありません。不思議な魅惑的な塩です。

揚げ物や根菜のグリルはさっぱり食べられますし、山のものだけでなく、魚も生臭さが消えてコクを増します。

サラサラして使いやすいので、調理にもつけ塩にも楽しんでみてください。

私の印象 色がとっても綺麗な淡いイエローで、揚げ物につけてうまおしゃれだなと思いました。

ジェリド湖の塩

【NEW】603 ジェリド湖の塩

TunisiaDjerid lake

待ちに待ったアフリカ大陸の塩です。

アフリカ大陸ではラクダが運ぶ岩塩が有名なものが多いですが、こちらは地中海沿いの国チュニジア南西部にある湖の塩。その昔、東部のガベス湾とはつながっていたようですが湾口で閉ざされ東西200km、南北80kmのサハラ砂漠北部最大の湖となりました。夏はほとんど干上がった状態で白い平原となっています。

味はうま味が濃くて適度に結晶の粒感もあって、溶けていくうちにその濃い美味しさが広がり、しばらく口の中で残るほどです。

地中海の塩は、オリーブオイルやレモンなどとも相性がよく、元は地中海のこの湖塩も、サラダはもちろん、どんな食材にも灼熱の湖の味と食感を加えます。
アウトドア料理や肉に大き目の粒の塩をお探しの方、岩塩とは違う味にぜひチャレンジしてみてください。

私の印象 天然石のようなキラキラ感と濃厚な塩旨味が塩パン、塩菓子にぴったりだと思いました。

雲仙の温泉水から作った水塩

温泉水100%の301と違い、小浜温泉水と温泉の目の前にある橘湾の海水をブレンドし、塩が結晶し始める直前の塩分濃度約20%で仕上げたもの。

用途はさまざま。
日本料理界では、塩と水を混ぜて水塩を作り、仕込みでよく使われてきました。わざわざ溶かして作る必要がありません!

お刺身に浸せば身がプリッとし、素麺などの麺類に練りこむときに使うとコシが出て、スプレーボトルに入れて吹き付ければまんべんなく塩味を付けることができます。
塩分濃度20%と濃いので、ビチャビチャにならずに少量吹き付けるだけで味が付きます。焼き鳥や焼き魚にもぜひ。

手に付けておむすびに。また、これで塩麹を作ると絶品です。

他にも、水に加えてミネラル水として飲用したり、お風呂にちょっと入れて温まってみてください。

私の印象 よしこれでおいしい塩麹つくるぞ!と思いました。

ソルトスプーンと調湿剤soil

ソルトスプーン:

科学実験で使われる薬さじを試験管ボトルに合わせていかがでしょうか?ティースプーンが入らない細く長めのボトルにピッタリです。 上下の大小のスプーンを使い分けて。

調湿剤soil:

吸湿性の高い自然素材、珪藻土(けいそうど)でつくられた調湿剤です。塩などの調味料容器に入れると、調味料が固まらず、快適にお使いいただけます。ブロックをご使用に応じて割ってお使いください。(割る感触もお楽しみください。)口径の小さい容器に。

◯ 天日乾燥で繰り返しお使いいただけます。

私の感想 スプーンは使いやすくお塩さんたちといつも一緒にいそうです。ソイルもルックスグッドです。

まとめ:solcoでの塩の冒険はこれからも続く

solcoでの体験は、単なる買い物以上のものでした。ソルトコーディネーターであるオーナーさんからの詳しい説明は非常に勉強になり、塩に対する深い理解と愛情が増しました。店内はおしゃれなブティックのような雰囲気で、ただ塩を選ぶだけでなく、その場その場で味見と解説が聞けるのは大きな魅力です。

しかし、店舗に足を運べない時でも、オンラインで簡単に購入できるのは非常に便利。これからは、自分自身で塩のコレクションを増やしながら、お気に入りの食材との最高の組み合わせを見つける楽しみが広がっていくと感じています。

sekainoshio

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