古代ローマの浴場と現代日本の風呂をテーマにしたユーモラスな物語、それが『テルマエ・ロマエ』です。
この作品は、ヤマザキマリさんの独特の視点とユーモラスな描写で広く認知されています。
今回のブログ記事では、『テルマエ・ロマエ』の原作と漫画の魅力を深掘りして解説します。
古代ローマと現代日本、二つの異なる時代と地域を舞台に、風呂文化を通じたユーモラスな物語がどのように描かれているのか、その魅力を一緒に探っていきましょう。
さあ、ヤマザキマリ先生の描く世界へ一緒に旅立ちましょう!
『テルマエ・ロマエ』の原作は、ヤマザキマリ先生による漫画作品です。
この作品は『コミックビーム』(エンターブレイン)にて2008年2月号から2013年4月号まで連載されました。
当初は不定期連載だったが、2010年4月号から定期連載に移行しました。
単行本は2013年6月にて最終巻を迎え、続編となる『続テルマエ・ロマエ』が、2024年2月6日より『少年ジャンプ+』(集英社)にて掲載中。
ヤマザキマリ先生は、1967年に東京都で生まれました。
彼女は漫画家、随筆家、画家として活動しています。
17歳で高校を中退し、イタリアに留学しました。
北イタリアの都市ヴィチェンツァの画塾を経て、フィレンツェの国立フィレンツェ・アカデミア美術学院に入学し、美術史と油絵を専攻しました。
1997年に漫画家としてデビューしました。
その後、シリアのダマスカスや北イタリアでの生活を経てポルトガルのリスボンに移住し、7年間を過ごしました。
その後夫がシカゴ大学で比較文学を研究することになりシカゴに転居し、2013年よりイタリアに戻りパドヴァに在住しています。
彼女の代表作には『テルマエ・ロマエ』があり、この作品で2010年にマンガ大賞を受賞しました。
また、2016年には『スティーブ・ジョブズ』などの作品により、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。
そして、2017年には長年イタリアに在住し、芸術家としてイタリアの文化やイメージの普及に貢献した人物としてイタリアの星勲章コメンダトーレ章を受章しました。
現在は東京造形大学の客員教授としても活動しています。
彼女の作品はその独特の視点とユーモラスな描写で広く認知されています。
ヤマザキマリさんの作品は多岐にわたります。以下にいくつかの主な作品を紹介します:
『テルマエ・ロマエ』はラテン語で、「テルマエ」は「温泉」(複数形)を、「ロマエ」は「ローマの」(複数形)を意味します。
したがって、『テルマエ・ロマエ』は直訳すると「ローマの温泉たち」という意味になります。
舞台は古代ローマと現代日本です。
古代ローマの時代設定は西暦130年代(今から約1894年前の時期、ハドリアヌス帝の時代です。この時代の日本は、古墳時代(3世紀後半〜7世紀前半)にあたる前の、いわゆる「弥生時代」の終わり頃に相当します)
この時代のローマは、建築や文化が繁栄していた時期で、特に浴場文化が発展していました。
『テルマエ・ロマエ』は、古代ローマの浴場設計技師ルシウス・モデストゥスが主人公の物語です。
ルシウスは、自分の意志とは無関係に古代ローマと現代日本の世界を行き来します。
物語は、ルシウスがローマの公衆浴場に赴いた際、湯船の底にある奇妙な排水口に足を取られ、吸い込まれてしまいます。
彼が目を覚ますと、そこは現代の日本の銭湯でした。
ルシウスはこの現代日本の風呂文化にカルチャーショックを覚え、その体験をローマでの浴場設計に活かします。
ルシウスが設計したテルマエはローマ人にとても好評で、彼は浴場施設専門の空間プロデューサーとして名声を勝ち得ていき、時のローマ皇帝・ハドリアヌスからも全幅の信頼を置かれます。
この物語は、古代ローマと現代日本、二つの異なる時代と地域を舞台に、風呂文化を通じたユーモラスな物語を描いています。
主役はルシウス・モデストゥス、古代ローマの浴場設計技師です。
彼のキャラクターは、真面目であるがゆえに、時には現代日本の風呂文化に面食らうこともありますが、その発見をローマの浴場設計に応用していく様は、読者にとって大きな楽しみの一つです。
『テルマエ・ロマエ』の漫画は全6巻まであります。
また、その続編となる『続テルマエ・ロマエ』が、2024年2月6日より『少年ジャンプ+』にて集中掲載されています。
ヤマザキマリさんの描くこの作品は、古代ローマの浴場と現代日本の風呂をテーマにしたコメディで、多くの読者から愛されています。
それぞれの巻で、ルシウス・モデストゥスという浴場設計士が古代ローマと現代日本を行き来し、それぞれの風呂文化について学び、その知識を活かしていく様子が描かれています。
『テルマエ・ロマエ』の映画は2作品あります。第1作目の『テルマエ・ロマエ』は2012年4月28日に公開されました。
そして、第2作目の『テルマエ・ロマエ II』は2014年4月26日に公開されました。
テルマエロマエの映画版では、特に「濃い顔」のキャストが選ばれた理由があります。
これは、古代ローマ人としての迫力や特徴を表現するためです。
阿部寛さんをはじめとするキャストは、役柄の個性を際立たせるために選ばれ、映画の魅力を一層引き立てています。
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